墓守りの掟に夜だけの花が咲く 1

 



(C)主婦と生活社

赤い星が空を横切ったとき、コリンは棺の中で目を覚ます。それを助け出してくれたのは墓守りのフランシスだった。コリンは「生き返り」となったのだ。すぐに里に帰ろうとするコリンをフランシスは止める。「生き返り」はもう二度と里に戻れないと、戻れば里に災いが起きるからと……。絶望するコリンにフランシスは今後は死ぬまで墓守りとして生きていかなければならないと告げた。それが「生き返り」の掟であると諭す。そして、早速二人で夜の墓場へと墓の穴を掘る仕事をしに出かける。フランシスは丁寧に仕事を教え、コリンは順調に墓守りとしての自信を高めていった。墓守りは完全に昼夜が逆転しており、昼は寝て、夜に墓の整備をする。そんな生活サイクルの中にも、お互いにくつろぐ時間があり、フランシスはコリンの子供の頃の話を聞きたがった。そのたびに、一生懸命に記憶を呼び覚まして話すコリン。そうやって話すと、フランシスがとてもしあわせそうにするのが嬉しかったのだ。次第にフランシスに惹かれていくコリン。年老いているとはいえ、どこかかわいいところがあるフランシスにコリンは心を奪われていった。しかし、そのことを告げるとフランシスは動揺し、拒否しようとする。それでも二人の間に培った時間は、禁忌を超えて結ばれる運命だった。心も体も交わし合ったふたり。けれど、その後でフランシスは自分の寿命を告げる――。

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