沖田総司「風光る」 セイのモデルは実在した!?

 

有名な新選組を題材にした漫画です。よくある、沖田総司が女性だった、〇〇が女性だったというような設定ではなくヒロインは全くのオリジナルキャラになっています。

このヒロインが反幕府の浪人に父と兄を殺され自身も怪我を負ったところを沖田総司に助けられるところから物語は始まります。

傷を負いながらも助かったセイ(ヒロイン)は、壬生浪士組(後の新選組)を志していた兄に代わり、また敵を討つために壬生浪士に入隊。

「男性ばかりの壬生浪士組でバレないのか?」と突っ込みたくなるところですが、そこは沖田総司や斎藤一のフォローやセイ自身の頑張りで窮地を切り抜けていきます(笑)

力が無いため悔しい思いや危ないや思いをするたびに、力の無い分身軽さや素早さを利用した剣術を編み出し成長していく、そんな姿も見どころです。

話はそれますが、セイは物語上の人物(架空)ですが、どうやら沖田総司が負傷したときに看護した石井秩がモデルではないかと言われています。真偽は定かではありませんが、こういう歴史考察の意味でも魅力的な作品と言えるでしょう。

あと、戦いを舞台にした漫画ですので、切り合いや血に関する描写など少女漫画でありながら残酷と思えるシーンもありますが、そこからもセイの好きな人(沖田総司)と一緒にいたい、戦いの中に身を置いてでも好きな人を守りたいという気持ちが伝わってきます!

正直、恋愛漫画でもあるはずなのに二人の恋は本当にじわじわとしか進んで行かず、そこが少しもどかしいですが、いざ一歩でも関係が進んだ時の喜びは大きいですよ。

二人とも野暮天(鈍感)であることと、沖田総司は近藤勇と新選組の仲間と夢を追いかけることが最優先でそれ以外のことは後回し、どうでもいいという感じなのが二人の関係が進まない原因でしょう。

新選組の時代の歴史も丁寧に描かれているので、新選組が好きな方も恋愛漫画が好きな方も、それこそ男性も女性も楽しめる漫画になっているのではないかと思うぐらいに好きな作品です。

最後に「風光る」とは、柔らかに光る感じを表す春の季語なのだそうです。なかなかロマンチックなタイトルですね。

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